「Metaverse Japan Summit 2023」開催 
メタバースの今とこれからを業界有識者が熱く語る1日に!当日の様子をご紹介します。

「Metaverse Japan Summit 2023」が、7月13日に渋谷ストリーム ホールで開催しました。「NEW WORK、NEW WORLD」をテーマに多彩な切り口でのセッションが開催され、リアル会場とオンラインあわせて約2,600名以上にご参加いただきました。当日の各セッションの内容をダイジェストでご紹介します。

ブームの先のメタバースはどうなっていく?

Opening Remarksには、衆議院議員の平将明氏がビデオメッセージで登壇。メタバースのこれからについて次のように語りました。

「今後は、生成AIによって自然に人と会話ができるAIが登場し、メタバース空間がますますリッチになり、いろいろなサービス、いろいろなコミュニティが生まれてくると思います。さらに、メタバース空間にトークンエコノミーが入ることで経済圏も生まれてきます。また、日本が得意とするゲームで培った技術がメタバースの世界に入ってくることや、ゴーグルの進化などにも注目しています。

我々も政治家として、こうしたWeb3、AI、メタバースといった分野で民間の方々が投資をしやすいように、そして安心安全に皆さんが楽しめるようにお手伝いをさせていただきたいと思っています」

続いての「【NEW World】時空を超えたスポーツの熱狂体験 ー世界初AIR RACE Xー」では、10月開催のARで観戦するエアレース「AIR RACE X」を発表。エアレース・パイロットの室屋義秀氏と渋谷未来デザインの長田新子氏、建築家の豊田啓介氏、Psychic VR Labの渡邊信彦氏が、その魅力と可能性について語り合いました。

続いての、「【NEW Work】テクノロジーによる社会変革」には、初代デジタル大臣の平井卓也氏、琉球大学工学部教授の玉城絵美氏、東京大学教授の江崎浩氏、パナソニック コネクト株式会社の山口有希子氏が登壇。企業に新しいテクノロジーを導入するにあたってのメリットと課題についてディスカッションしました。

「DNPのXRコミュニケーションが変える働き方・学び方」では、大日本印刷株式会社の山川祐吾氏が登壇。同社が取り組むXRコミュニケーションの取り組みや、この日に発表された「ロールプレイング型協業メタバース」の機能やユースケースについて紹介しました。

「【特別講演】Apple Vision Proは、どんな一線を超えたのか?」では、6月に発表された「Apple Vision Pro」をいち早く体験したジャーナリストの林信行氏が、体験の様子やAppleが描く世界観、今後の可能性などを語りました。

 

「【NEW Work&World】メタバースの今とこれから 業界の有識者が各自の視点で語る”NEW WORK”と”NEW WORLD”」では、業界を牽引する4名の有識者、株式会社Thirdverseの國光宏尚氏、KDDI株式会社の中馬和彦氏、REALITY株式会社の荒木英士氏、株式会社HIKKYの舟越靖氏が集合。
それぞれの立場から「メタバースブーム」を振り返り、メタバースの現状や、真の普及期に向けて「NEW World」を実現していくために必要なことなどについて議論しました。

事例から学べるセッションも多数開催

会場4Fで行われたインタラクティブステージでも多彩なセッションが開催されました。
「メタバースを利用した経営戦略〜メタバースビジネスの社会実装〜」では、トランスコスモス株式会社の光田刃氏、株式会社Urthの田中大貴氏、弁護士の道下剣志郎氏が、メタバースビジネスを社会実装していくために必要なことやその可能性について話し合いました。

「ヘルスケアにおける活用に向けたガバナンスの検討」では、武田薬品工業の大塚勝氏、東京大学の鳴海拓志氏、慶應義塾大学の藤田卓仙氏が、ヘルスケア領域のメタバース活用事例や、普及のために必要な課題、期待されているユースケースなどについてディスカッションしました。
また、「総務省特別講演「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」報告書とその後について」では、元 総務省 情報流通行政局 参事官の高村信氏が、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」報告書の内容について解説。起こりうる問題と、その対応を紹介しました。

実際にメタバースを体験できるブースも

5Fには、パートナー企業によるサービス紹介や体験のブースが並びました。
大日本印刷株式会社は、この日リリースされたばかりの「ロールプレイング型メタバース」を紹介。

KDDIのブースでは、同社が手がけるメタバース・Web3プラットフォーム「αU」について紹介。
PICOは、同社のヘッドセットを実際に被り、メタバース空間のコミュニケーションを体験できるブースを展開。
J.FRONT RETAILINGと株式会社Psychic VR Labは、商業施設で実施したゲームイベントの展示を再現。実際にヘッドセットを被り、リアル空間に重ねてコンテンツが表示される様子を体験できました。

セッション終了後には、MVJ会員を対象とした交流会も開催されました。参加者同士が知り合いを紹介し合ったり、近況を報告したり、登壇者とコミュニケーションを取ったりと、活発な交流が行われました。

各セッションの詳細なレポートは、今後順次開催していきます。

 

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